Webデザイナーは、近年ますます人気が高まっている職業の1つです。
その人気の理由には、PCとネット環境が整っていれば仕事ができる自由度や独学でも活動可能なハードルの低さなどが挙げられます。
この記事では、仕事内容や年収・Webデザイナーになる方法について解説をしていきます。
Webデザイナーとは?
Webデザイナーはその名のとおり、Webサイトをデザイン(制作)する職業になります。
特別な資格取得や年齢制限はなく、独学でもスキルを身につければ仕事をすることが可能です。
働き方は会社員だけでなく、フリーランスとしても活動しやすいのが魅力の1つ。
ここ数年では、一括りにWebデザイナーと呼ばず「UIデザイナー」「マークアップエンジニア」のようにWebデザイナーの作業を細分化した職業で呼ばれる傾向があります。
Webデザイナーの仕事内容
Webデザイナーの仕事内容は、Webサイトのデザインと伝えましたが具体的には「デザイン」と「コーディング」2つに分けられます。
Webサイト制作としては2つの作業ができる必要がありますが、デザインかコーディングどちらかに特化して仕事をするWebデザイナーも少なくありません。
ここからは、「デザイン」「コーディング」それぞれの作業に分けて仕事内容を説明していきます。
Webサイトのデザイン
「デザイン」作業では、Webサイトの構成・見た目・ロゴなどの制作をします。
制作にはAdobeのPhotoshopやXD・Illustratorといったデザインソフトを使用をするため、これらのソフトを扱いスキルが必要になります。
Webサイトのコーディング
コーディングの作業では、HTMLとCSSを利用してデザインしたものがインターネットを通してパソコンやスマートフォンで表示されるようにします。
簡単にいうとプログラミングのようなイメージになります。
Webデザイナーの年収
転職サイトdodaの集計データによるとWebデザイナーの平均年収は363万円となっています。(2021年5月現在)
あくまで平均なので、都市や勤め先により差があると思いますが参考として見ておくと良いでしょう。
全職種の平均年収409万円よりも若干低い結果となっていますが、2020年の平均年収は過去2年を超えています。
これを見るとWeb業界への需要が高まっているように見受けられます。
Webデザイナーに必要な資格
Webデザイナーとして仕事を始めるのに国家資格など特別な資格は必要ありません。
資格よりも実際のスキルが重視される職業になります。
しかし、Webデザイナーに関わる資格が全くないわけではなく、厚生労働省が認定している国家認定や民間企業の資格試験があります。
主な資格を下記にまとめます。
- ウェブデザイン技能検定
- Webクリエイター能力認定試験
- HTML5プロフェッショナル認定資格
- アドビ認定エキスパート
ウェブデザイン技能検定
厚生労働省が認定している国家検定。
3級から1級まであり、2級と1級は実務経験がないと受けることがません。
Webデザインに関する知識・技能、実務能力など幅広い範囲での試験内容となっています。
Webクリエイター能力認定試験
サーティファイという企業が運営をしている民間検定。
Webサイト制作のデザイン能力・コーディング能力が問われる試験内容となっています。
ランクはスタンダードとエキスパートに分かれています。
HTML5プロフェッショナル認定資格
特定非営利活動法人エルピーアイジャパンが主催している認定制度。
マークアップ関する技術力をメインとした認定試験になっています。
Level1・Level2に分かれいて、Level2になると動的コンテンツの設計も試験範囲に入っています。
アドビ認定アソシエイト
AdobeのPhotoshopやIllustratorのスキルを証明する国際資格。
試験科目がPhotoshopでIllustratorの操作で分かれており、合格者には世界共通の認定証が発行されます。
Webデザイナーに必要なスキル
Webデザイナーの仕事内容でも説明したとおり、Webサイト制作は主にデザインとコーディング作業に分かれます。
なので、その作業に必要なことがWebデザイナーに必要なスキルになります。
必要最低限のスキルをまとめると下記になります。
- Adobe XDの操作
- Adobe Photoshopの操作
- Adobe Illustratorの操作
- HTMLの知識
- CSSの知識
それぞれについて詳しく説明していきます。
Adobe XDの操作
Adobe社のXDは、主にWebサイトの構成作成などで利用されるデザインソフトです。
以前は、完成デザインをPhotoshopやIllustratorで作成するのが主流となっていましたが、最近では構成から完成デザインまでをXDで作成する傾向にあります。
Adobe Photoshopの操作
Adobe社のPhotoshopは、主に画像の加工やレタッチの作業で利用されるデザインソフトです。
Webサイト制作では、バナー画像やメインビジュアルの作成などで利用されます。
Adobe Illustratorの操作
Adobe社のIllustratorは、イラスト画像の作成などで利用されるデザインソフトです。
Webサイト制作では、ロゴやアイコン画像の作成などで利用されます。
HTMLの知識
HTMLとは、インターネットを通して画面に文字や画像を表示させる指示をするためのマークアップ言語です。
HTMLは、「<>」で囲われたタグをhtmlファイルに記述して表示指示をするので、その記述ルールの知識が必要となります。
CSSの知識
CSSは、HTMLで表示している文字や画像などの色・サイズを変更などをするためのファイルです。
CSSで装飾の指示をすることで、デザイン作成したビジュアルを画面に表示させることができます。
Webデザイナーになる方法
Webデザイナーになる方法は複数あり、主なものをまとめると下記となります。
- 独学
- Webデザインスクール
- 職業訓練校
- 専門学校
独学
Webデザイナーは特別な資格が必要な職業ではないので、独学でスキルを身につけてなることができます。
なので、本やインターネットで必要なスキルを勉強して、独学からスタートする人も珍しくありません。
学習費用が低く、自分のペースで勉強ができるため一番ハードルの低い勉強方法です。
しかし、すべて自分で調べて勉強を進める必要があるため、時間がかかったり挫折してしまうケースも少なくありません。
Webデザインスクール
Webデザインスクールは、Web制作に必要なスキルを決められたカリキュラムで勉強する場所です。
スクールやコースなどによって変わりますが、約20万円〜60万円ほどの受講料がかかります。
学習費用は独学よりも必要になりますが、講師へ質問をしたり就職サポートがあったりと効率も上がる勉強方法になります。
職業訓練校
ハローワークに求職申請をするなどの条件に当てはまる人は、職業訓練校で勉強することもできます。
Webデザインスクールのようにスクールのカリキュラムを受けて勉強をします。
受講料は基本的に無料なので、条件に該当する人は費用を抑えて勉強できるので確認してみるとよいでしょう。
専門学校
専門学校でもWeb制作に関係するスキルを勉強することができます。
学校によりますが、2年制であったり学費が年間100万円前後かかるので勉強コストは他よりも高めになります。
しかし、時間をかけて広範囲の勉強をすることができるのがメリットになります。
Webデザイナーになるならスクールが効率的
Webデザイナーになる方法としていくつかの勉強を紹介しましたが、おすすめの勉強方法はWebデザインスクールでしょう。
数十万円の費用は必要になりますが、カリキュラムやサポート体制が整っていて期間も2〜6ヶ月ほどでWebデザイナーとしての活動を目指せるので、時間・費用・安心感のバランスが良いです。
おすすめスクールはこちらにまとめて記事にしています。